着物を着たことがない人にとっては、着物の格や、着る季節、決まり事などわからないことばかりで、 なかなかとっつきにくいものだと思います。 でも、一回着物を初めてみて、いろんな着物を見るようになれば、 意外とすんなりと着物のことが分かってきます。 洋服でもTPOや季節によって着るものを変えますよね? それと同じことです。 だから、難しく考えず、ルールの少ないカジュアル着物から初めてみることをおすすめします。
● ウールの着物 ● カジュアルな着物に合わす帯 ● 着付け小物の揃え方
初めての着物に私がオススメするのはウールの着物です! 理由は・・・
◆中古のものなら、300円から2000円くらいで状態のいいものが手に入る! ◆中古でも現代人のサイズに合うものが多い。 ◆春、秋、冬と夏以外の季節は着れる。 ◆お手入れが楽ちん。ネットに入れておしゃれ着用洗剤を使えば洗濯機でOK! ◆デザインが豊富で、可愛いものがたくさんある。 ◆難しいルールがない。
もともと、部屋着として着られていた、ウールの着物は、「着物=よそいき」という考え方の現代では、需要が少なく、大変安く売られています。 洋服でいえばジーパン的な存在ですので、お散歩やお友達とのちょっとしたおでかけにピッタリの着物です。
半幅帯
初めて着物を着る時に一番おすすめの帯です。 むずび方がマスターしやすく、着付け道具も少なくて済むからです。 幅は約15センチ、長さは約3.6メートルです。 文庫結び、貝の口など様々な結び方ができます。
名古屋帯
名古屋帯は幅約30センチ、長さ約3.5メートル。 片方が半分に折って、かがってあるものが多くみられます。 お太鼓結びをします。 基本的には普段着にしめる帯ですが、金糸や銀糸がつかわれている、 ゴージャスなデザインのものはよそいき用なので カジュアルな着物には合わせません。
?
はじめは、どんな小物が必要かもわからないかもしれません。 小物が少なくてすむ、半幅帯の着付けから初めて少しずつ揃えてみましょう。
●半幅帯+着物の場合
肌着には、普通、肌じゅばんと裾よけをつけますが、 はじめはおうちにあるタンクトップまたはキャミソールにレギンスやペチコートでも大丈夫です。 あとは下のものを用意しましょう!帯板、伊達じめは、あれば良いですが、はじめから買わなくても着ることができます。
画像をクリックすれば、楽天のサイトで商品を購入もできるようになっていますので、ぜひご利用ください。 安くて、使いやすそうなものをセレクトしてみました!
1)長じゅばん 2)半衿
着物の下に着ます。まずはシンプルなものを買っておきましょう。 はじめの1枚には洗濯もできるポリエステルのものが安くておすすめ。半衿付きで売っているものもあります。 (静電気が気になる場合はエレガードなどで対策を!)
3)腰ひも:3本
長じゅばんに1本、着物の腰ひもに1本、胸ひもに1本と、とりあえず3本、必要です。 安くて、しっかりしまるモス(毛)の素材のものがおすすめです。
4)衿芯
半衿の中に入れます。綺麗な衿ものにするために使います。 薄くて半衿に入れやすいタイプのものがおすすめです。
5)足袋
普段用なら安いもので十分だと思います。たびっくすでも大丈夫です。
6)帯板
帯をしわなくきれいに締めるために使います。厚紙を切ったものでも可。 購入するなら、ベルト付きのものがおすすめです。
7)伊達じめ
長襦袢の紐の上や、着物の胸ひもの上にしめます。(どちらか片方に使っても、両方に使ってもかまいません)紐をよりしっかりと安定させるために使います。 あればよいですが、はじめから買わなくても大丈夫だと思います。 購入するならしっかりと締まる正絹のものがおすすめです。
●名古屋帯+着物の場合
半幅帯をしめる時にそろえたものに、あと3点必要です。お太鼓結びをしてみましょう!
8)帯枕
お太鼓結びをするときに使います。 ウレタン素材でガーゼに包まれているものがオススメです。背中にフィットし、しっかりしまって安定します。
9)帯あげ 10)帯じめ
グリーンや黄色は比較的どんなコーディネートにも合いやすいので、初めに買うにはおすすめかも。 金銀が入った華やかなものはよそいき用なので、カジュアルな着物には浮いてしまいます。
基本的にこれだけあれば、どんな着物も着こなせます。着物を着て、街に出かけてみましょう♪